「結~菜っ!アキバどうだった?」

 次の日。

 連休も明けて、また騒がしい2-Bの教室。

 「ん、まぁ…。楽しかったよ」

 すっかり復活したユリカに聞かれ、答えた。

 和…って人。

 なんだろう。

 あの日から、頭の中から消えない。

 ホント、なんだろう。

 「はぁ~…」

 「なになに?ため息なんてついちゃって。もしや、恋しちゃった!?」

 ドキ…っ!

 "恋"

 そうユリカが言ったとき、心が跳ねた。

 「ち、違うよぉ~…」

 「ホントぉ~?」

 その後も、ユリカにしつこく問われていたけど、すべて否定した。