「か…和…?」

 和に触れようと、手を伸ばす。

 「いやだ…っ!」

 パシッ――!

 和は、私の手を払った。

 え――…?

 「ご、ごめ…なさ、い…」

 和は、涙目で謝った。

 でも、私に近づこうとしない。

 「和…?」

 また、ビクッとした和。

 「ちょっと…そこ入ろっか」

 目の前のカフェを指差した。