アイシテル

そう決めた僕は、グイッと聖の肩を抱き寄せた。

「彼女とつきあっているんだ」

そう言った瞬間、奈津子おば様の目が大きく見開いた。

驚いたのも当然だ。

知らなかったことだから。

秘密にしていたことだから。

「もうずっと、一緒に暮らしてる。

彼女と結婚はしてないけど。

彼女と籍は入れてないけど。

でも、そうするつもりはないと思ってる。

これから先もするつもりはない」

聖とは、躰も心も結ばれている。