反対されたって、構わない。

あてつけのように動揺を見せつけたって、僕の決意は変わらない。

無表情で見つめられたとしても、自分で決めたことを変えない。

「それから1つだけ、あなたたちに答えていただきたいことがあります」

どうしても、僕が聞きたいことが1つだけあった。

「何故、母を殺したのですか?」

病気ではなく、母は殺されて亡くなった。

何故母を殺す理由があったのだろうか?

どうして殺さなければならなかったのだろうか?

僕の質問に奈津子おば様は黙った後、
「わかりました」
と、言った。