聖から全てを聞いた。

母親に虐待されていたつらい過去を全て聞いた。

――つらかったんだな

そんな言葉では簡単に表せなくて、言った後で迷った。

けど、他に思いつく言葉なんてなかった。

だから、彼女を抱いた。

聖にどんな過去があったって、僕は最後まで愛して行く自信がある。

この躰が灰になっても、たった1人の彼女を愛して行く。

――愛してる

耳元でささやいた聖の言葉に僕は、
「――愛してる…」

彼女の耳に、そうささやき返した。