「――聖…」

春海の声が唇からこぼれ落ちた。

もう、何も考えられなかった。

春海でいっぱいで、考える余裕なんてない。

「――春海…」

だったらもういっそのこと、私を殺して。

春海の手で殺されるのは、本望だから。

「――んっ…」

春海しかいらない。

春海しか欲しくない。

「――春海…」

名前を呼んだ後、私は春海の耳に唇を寄せた。

伝えることは、ただ1つだけ。

「――愛してる…」