「蓮。」 いつもなら、別れるはずの蓮の家へ曲がる角に着く。 「な―に?」 「今日、話があるから蓮の家いっていい?」 蓮は驚いた顔を一瞬したけれども、 いつものふわっとした笑顔に戻って 「い―よ」 と微笑んだ。