「お前、桐葉の友達だろ? なんか、しらないのかよ?」
「しらないのかよ、といわれてもねぇ…メアドもケータイ番号もしらないのよ」
「はぁ? 友達なのにそんなこともしらねぇのかよっ」
「仕方ないでしょっ! どんだけ聞いても教えてくれないんだからっ!!」




教えてくれないって?
どういうことだよ?
桐葉達、仲直りしてからはめちゃくちゃ仲良かっただろ?
ケータイ持ってたのは確かだし……




「なんで教えられないの?とかきいたか?」
「きいたよ? でも、私が変わらないためとか、よくわからないこといわれちゃって」
「変わらないため…?」




聖がつぶやいた。




「変わらないためって、どういうことなんだろう?」
「さぁな。でも、なんかありそうだよな」
「私もそう思っていろいろ聞き出そうと思ったんだけど、ダメで…授業中の居眠りじから起きたときに一回、二人が崖から…とかよくわかんないこといってたよ」




「へぇ」
「桐葉が寝起きにそんなこといってたんだ」



とつぜん、双子が話に割り込んできた。




「お前ら、勝手に話に入ってくんなよ!」
「そうだよっ! 今僕らで話してたんだから」




双子はクスクス笑っている。