さすが、運動部男子だな…… じゃ、なくて! 顔、顔近い……?! 「あ、えっと……」 恥ずかしいのに目が離せないよぉ! 「ねぇ?」 聖斗くんの普段より少し低めの、声がする。 「いると思う? 好きな人」 私は、こくっと頷く。 「本当に、そう思ってる? 好きな人、いてほしい?」 「えっ……そ、れは……」 いてほしくないにきまってる…… だって、聖斗くんのこと、好きだし……。