そんなことを思っている間にも、試合は進められていた。




なんか、3学年ごちゃ混ぜにしてグループをつくってやってるみたい!
聖斗くんと斎斗は別々のグループみたいで、今まさに戦っていた。




「斎斗くんと聖斗くん、どっちが勝つんだろー?」
「あんたは、どっち派なのよぉ」
「えー? 今、どっち派とか関係なくない? でも、どっちといわれれば聖斗くんかなー♪」
「えぇ? 斎斗くんに決まってんじゃん!」




近くでみていた女子が友達とそんなことをはなしいている。
というか、どっちが勝つのか話してたんじゃないの?!
でも…二人ともやっぱり人気あるんだなぁ。
まぁ、私は絶対聖斗くん派だな♪




「きゃー! 斎斗くぅんっ!」




またも、女子の甲高い声。
どうやら、斎斗が聖斗くんを抜いたらしい…。




聖斗くんに負けられちゃ困るっ!!




「聖斗くーん! 頑張ってっ!!」




私もついつい声を張り上げ応援していた。




まぁ、きっと聞こえてないだろうし♪