「僕ってしゃべらないほうがいい?」
「お前、取り繕うの下手だろ? 黙ってればいいんだよ」
「笑顔は得意な方だけど?」
「今はとにかく、黙ってればいいんだ」


意味のわからない会話をしている二人。


「ごめん、桐葉! 変なとこ見せちまって」
「いや、その辺はいいんだけど…家には帰らなくて大丈夫なの?」


さっき、帰らないでと言っておきながら無責任かもとか思いながらも聞いてしまう。


「えーっと、その辺は大丈夫だ! ちゃんと連絡してあるし!!」
「そっか、ならいいんだけど」


連絡してあるなら、大丈夫だね!


「でも、私なんかのためぬここにいなくてもいいんだよ? もう、落ち着いたし、大丈夫だし♪」
「かえりたk「そうか? でも、心配だからここにいる」


聖斗君がなにか言いかけたようだけど、斎斗が割って入ってきたせいでわからなくなってしまった。


うーん…なんだろ?
なんか、かくしてる?
って、そんなわけないかー!←そんなわけあるでしょ!!


「ま、いいや♪ 一人より、たくさんのほうが楽しいし!」
「そ、そうだよな!!」


「聖、しゃべんなっていってんだろ? 黙ってろよ」
「なんで? 僕だって、黙ってた方がいいのはわかってるけど、少しぐらい話したいよ!!」


二人がまたなにか言ってる…


「いいか、お前はこういう時、かなり不安定になるんだ。どんな拍子でバレるかわかんないだろ?」
「そうかも、しれないけど……」
「とにかく、もう少し落ち着くまで待ってろ!」


かなり、気になる単語を含ませた会話をする二人に疑問を抱きながらも、てきとーに聞き流していた。←気になるなら、きこうよ!!