あれから、数日がたった。




俺もしっかり退院して、聖も落ち着いて久々の学校の日。




「おい、聖! 桐葉のこと迎えに行くぞっ」
「あ、待ってよっ」




そんな会話をかわして、外に出て桐葉の家へ向かって歩き出した。




「斎…いろいろ、ごめん。あと、ありがと。あと、これからも、よろしくね」
「どうしたんだよ、突然改まって」
「久々の学校だからさ。何となく」
「そっか。じゃあ、俺からも言わせてくれ。いろいろ、ごめんな。あと、ありがとな。あと、これからも、よろしくな」
「あぁっ! パクった」
「別にいいだろー?」




そう言って、笑いながら歩いてた。




「お母さんのバカっ! もう、知らないっ! こんな家、もう一生帰ってるもんかっ!!!!」




という、喧嘩してる家族の声が聞こえてきた。
と、思ったら…




「來玲乃じゃん」




名前を呼ぶと降りかえった。