「桐葉…ダメだ……ダメなのになぁ……」 そう言って、斎斗がきつく抱きしめ返してきた。 「もう、いいよ…どうせ、僕はこんな奴なんだから」 そう言って聖斗くんが病室から離れていく音がする。 「せいとくん…?」 「行かないで…くれ……」 「さいと?」 斎斗の顔が罪悪感につつまれる。 「ごめん…」 そう言って、私を抱きしめている手の力をゆるめようとした。 「このままでいいから…目を、閉じて……」 私の言葉を疑問を抱きながらも、言うとおりにしてくれた。 ごめんね、聖斗くん……