「大丈夫だよ、もうしないんでしょっ? 嫌いになんてならないから」




そういうと、まだ不安そうにもしてたけど、さっきよりは表情が柔らかくなった。←柔らかく?




「桐葉ちゃん、僕の事も嫌いにならないでね…?」
「聖斗くんも、もうあんなことしないっていうなら……」




聖斗くんの顔がパーっと明るくなる。




「おじゃましまーす」




突然の声に振り返ると、そこには井ノ口双子の母親がいた。




「なに、しにきたんですか?」




私は怖かったけど、そうきいた。




だって、私が二人をまもらなきゃって思ったから。




母親は、私の目の前にたつと、こう言った。




「恥さらしに、ちょーっときついお仕置きをしにきたの♪」




そう言って、私の横を抜けて斎斗の元に行った。