【斎斗Side】




「桐葉、聖に変わってもらってもいいか?」
『うん』




返事をする声が裏返ってる。
絶対、さっきの言葉で恥ずかしがってんだろ。




『もしもし……?』
「聖、ごめんな。俺……」
『……そうだよ、謝っても許してあげるもんか。僕、今度こそ斎は死んじゃうんじゃないかってずっと、思ってたんだからっ! 僕を…一人にしないで……お兄ちゃん」
「ごめんな…。本当に……」




聖にお兄ちゃんって呼ばれるの久々すぎて、めっちゃはずいんだけど!




「まぁ、また文句はきた時に言ってくれ」
『わかったよ』




そう言って、切られた。




えっと…?
これは、聖が超怒ってるとみていいのか?




電話を置いて、俺は考えた。




それから、何時間後だろう?
外がオレンジに染まる頃、5人でザワザワやってきた。