「もし、もし……?」




『お、やっと出た』




えっ……?
電話から聞こえてくるこの声って……?




『どうしたんだよ、桐葉。俺、復活したぜっ』
「さい、と……?」
『そうだよ。心配かけて悪かった』
「斎斗、生きててよかった。死んじゃうかと思った。本当によかった」




私は嬉しくなって泣き出しちゃった。

横で聖斗くんも泣いてる。




『泣くなって』
「だって…! すごく心配してて…!!」
『泣くなら、見舞いにきた時にしろよ』
「なんでよ?」




てか、来ること前提?!
いや、まぁ行くつもりだったけど。




『だって、泣いてる桐葉を抱きしめてあげられないだろ?』




??!!
なんなの?!
本当に斎斗、病み上がり?!
こんなこといって……!!