【桐葉Side】




「斎っ!!」




そう呼ぶ聖斗くんの顔は何か怯えてるようだった。




「ねぇ、どうしたの?」
「早く、追わないと…斎が死んじゃう」




え、死んじゃうって?
さっきの話してたこと?
あれって、本当のことだったの?




そんな事を考える内に聖斗くんは走り出していた。




私もその後を追った。




そして、たどり着いたのは大通り。




「聖斗くん? ここであってるの?」




ってきいたら、ケータイの画面を見せてくれた。




なるほど、GPS…!
こういう時に使えるんだね。

って、感心してる場合じゃなかった!
早く斎斗のとこに行かなきゃ!!