「よし、行こうか桐葉ちゃん、斎」
「別に、送ってくれなくても大丈夫だよ?」
「危ないでしょ」
「手、離せって」




結局、はなしてくれないまま桐葉の家についてしまった。




「桐葉ちゃん、今日は本当にごめんね。まさか、帰ってくるとは思ってなくて…」
「別に、大丈夫だよっ! 私こそ突然おじゃましちゃってごめんね」
「また今度、家の外で遊ぼうね。斎の調子が戻ってからだと思うけどね」
「うんっ! 楽しみにしてる♪」




俺は無言でその話を聞いていた。

そんな時何を思ったのか俺は聖の手を無理やり振り払って走り出していた。




「斎っ!!」




聖が突然の出来事にオロオロしている姿が見えた。




その後の記憶はなかった。