「なんか、やっぱり制服きるとシャキッとするね」




聖は何か普段のペースを取り戻したのか、王子様フェイス(?)でニコニコ笑ってる。




「いつもの、聖斗くんの戻った感じ!」
「そうかな?」
「うんっ」




桐葉は目を煌めかせて、聖のことを励まして(いて欲しい)いる。




なんだよ…
俺もいるんだけど……!!




「斎斗? どうしたの、暗い顔してっ! らしくないなー」
「…えっ……?」




俺、暗い顔してた?
は、まじかよ…?




「どうしたのよー?」




桐葉と聖が二人して心配そうな目ををこちらに向けてくる。
聖に限っては、もしかして…とかブツブツ言ってる。




そんな二人を見てると、ここはとりあえず大丈夫というべき…だよな?
というか、実際問題、俺大丈夫だし!
問題なしっ!