「斎、もう帰ろう?」
「はぁ? 何言ってんの?」
「だから、帰ろうって言ったの」
「嫌だって、すっごく帰りたいなら1人で帰れよ?」




斎斗、それは少しきつすぎるんじゃない…?
聖斗くん、やっぱり大丈夫じゃないんだね…?
私、どうすればいいですかぁ…?




「斎の馬鹿」
「もう、そんな言葉聞き飽きたし。もう少し考えて言えよ」
「…意地悪」
「もう、何でもいいから黙ってろ」




そう言ってから2人は沈黙で…
まぁ、結局みんなでまた入ったわけだけど、無言すぎて辛かった!!←心の叫び




「聖斗くん、いつから学校くるの?」




今は帰り、直球にきいてしまったわけだけど……




「明日…は行こうかな……?」




聖斗くんは随分落ち着いたようで、照れ笑いしながらそう答えてくれた。




「じゃあ、今度は俺が休もっかなぁー」
「なに言ってんのよ! 斎斗もこなきゃ意味ないでしょ!!」



そんな冗談を交わしながら家に帰った。




そういえば、斎斗ってなんで病院通ってるんだろ?
とくに、異常なさそうだし…
聖斗くんの保護者がわりなのかな?




そんなことを、疑問に思いながら。