私の目の前にあった、大きな扉が開くとそこには差し伸べてくれる手があった。
私はその手をとる。
すると、そこにたっていた人に抱き寄せられた。


誰?


「……だ、れ?」
「俺だけど?」


その声は大嫌いなやつの声だった。
俺様な最悪な男。
なのに……。
温かいのはなぜ?


「あ、りがと……来てくれ、ヒック、て……」
「いいけど、別に」


私はそのあと少しの間ないていた。


その日、"斎斗"の事を少しだけ……
ほんの、少しだけ見直した……
あと、


かっこいい


って、思った……。