「それは、おいといて。何か、あったの?」 「あ……」 教室が静かになる。 「どうしたの?」 「聖斗と斎斗の、話と、桐葉の話を…聞いて……」 來玲乃! それしゃべっちゃだめだろっ! 「へ、へぇ…何を、きいたの?」 動揺が隠せていない桐葉。 「聖斗と斎斗は病院行ってるってはなしと、桐葉が人を信じないって、話し」 桐葉が顔を追って座り込んだ。