あるところに、大きな大きな国がありました。 その大きな大きな国の王さまは、ながいあいだ、ふじのやまいにおかされていました。 王さまには、ひとりむすこの王子さまがおりました。 ですが、王子さまはまだまだおさなく、いつもおしろのそとにでかけておりました。