青薔薇

"シーン"


途端に静まり返る倉庫の中…。
全員の視線があたしに降り注ぐ。

でも、もう気にしない。

だって、あたしのせいじゃないし…。


「あ゛?
姫さんどうしたのー?」


近くにいた1人が、
あたしを馬鹿にしたように話しかけてくる。


「出てきちゃ駄目でしょー。
手間かけさせないでよー。」


「そうだ。そうだ。
地味子ちゃんは王子様がくんの待ってろよー」