青薔薇

『うっ…ん……ここは…。』


目をさました場所は、
薄暗い部屋の中だった。


扉の向こうから、

ガヤガヤと、
煩い話し声が聞こえてくるところをみると、

おそらく、
ここはどこかの族の倉庫だろう。


女だと油断したのか、
幸い、手足は縛られていないから
自由に動ける。

でも、頭が痛くて、
しばらく動けそうにない…。


『完全に油断してたな…。』