青薔薇

「本当にコイツが、蒼龍の姫?趣味わりー。」

「無駄口叩いてないで、
さっさとコイツ運ぶぞ。
総長に飛ばされる。」


耳にそんな会話がきこえてきた。

うっすらと見える歪んだ視界には、
2人組の男。


ああ、予断した…。


霞んでゆく視界のなかで、
そんなことを思った。


そこであたしの記憶は途絶え、
目の前が真っ暗になった。