「ハァ・・・」
本日2度目のため息をつきながら
宇蘭が

「わかった。
 ごめんて・・・・・」

でも、と言いながら
あたしの長い前髪を
手でかきあげて
顔をぐっと近ずけて言った。

「水希……
 こんなにまつ毛濃くて長くて
 目おっきくて
 自分できずいてないだけで
 可愛いんだから
 自分に自信持ちなさいよ。
 本間に……」

と少し悲しそうに
あたしを見つめて
宇蘭が言った。