「ありがとう、お兄ちゃん!」 お兄ちゃんのさっきの笑顔に負けないくらいの笑顔で言ってやった。 だって本当に嬉しいんだもん。 「うん・・・てかゆずひめ、早く準備しないと亮一来ちゃうよ?」 あ、やばい。 まだ全然準備してなかった・・・ 「お兄ちゃんは今日何時から仕事?」 「うーん。多分もうすぐ坂野さんが来るはず・・・」 とお兄ちゃんが言ったと同時に家のインターホンが鳴った。 ―ピンポーン♪