「おはよ、ゆずひめ。」 「あたしの名前は柚姫ですけど!」 「だって漢字で書くとゆずひめじゃんっ」 この世であたしのことを‘ゆずひめ’と呼ぶのはただ1人。 あたしの大好きなお兄ちゃん。 いつからかは忘れたけど、ずーっと昔から‘ゆずひめ’って呼んでる。 まあすぐ分かるし、別にいいんだけどね。