「あ、アキナちゃ…」 あたしが戸惑いながら声をかけた時にはアキナちゃんは玄関の外に行ってしまっていた。 お兄ちゃんがアキナちゃんのこと好きじゃない…? 他に好きな人がいる? じゃあ、 2人はどうして付き合ってるの……? あたしの頭はそんな疑問でいっぱいだった。 それに、「覚悟しといてね」ってどういうこと…? さっきのアキナちゃんの顔はまるで別人だった。 急に寒気が襲ってきたのは気のせい…じゃなかったのかもしれない。