「おい、森崎!!今授業中だぞ、分かってんのか!?」
こういう時に限って学校1怖い先生の授業なんだよね…。
これでもかっ!ってくらいあたしを睨み付けてる。
教室の中からの視線も痛い。
「先生」
そんなことおかまいなしのお兄ちゃんが先生に声をかけた。
「あ゛?お前確か森崎の兄貴だとか言ってたよな?全く、どんな教育受けてきたんだ?」
その言葉を聞いたお兄ちゃんはふっと笑って深く被ってた帽子とサングラスを外した。
「すみません、どんな教育受けてても俺はちゃんと稼いでいますから。それと俺の可愛い可愛いゆずひめに怒鳴りつけないでくれません?」
クラスにいた女の子たちの黄色い声が聞こえてくる。
「お前…まさか…!!」
亜也香達には言ってあるけど、学校には言ってなかったんだよね、お兄ちゃんのこと。
