練習が終わったサッカー部員達はみんな教室に向かった。 でもやっぱり1人だけ残っている生徒がいた。 彼はあたしの存在に気づいたのか、こっちに近づいてきた。 「早く教室行かないと遅刻扱いされるぞ、柚姫。」 「う、うん…」 「どした?何か元気ないみたいじゃん。」 「…亮一、最近なんかあった?その…あたしのお兄ちゃんと。」 …あたしは思い切ってこの前のことを聞いてみた。