「うん、いいよ~!あたしちょっとココ片付けてから行くから先行ってて!階段のぼってすぐ左の部屋だから…!」 『分かった~』 亜也香と麻也くんはきっともうすぐ真実を知る事になる。 この時のあたしは真実を知るまでもう少し時間がかかるけど。 「あ、薬飲まなきゃ。」 10年経っても何も思い出せない。 いつか思い出せる事を信じているけど、頭の痛みには限界がある。 あたしはその限界をもうすぐ迎える事に、気づいていなかった…。