「ありがとうございました」

お礼を言おうと思ったのだが彼の姿はすでに見当たらなかった。彼も制服を着ていたのだから始業式があるのだろう。

(悪いことしちゃったかな…?)


キーンコーンカーンコーン…


チャイムの音が聞こえ、急いで私は自分のクラスを確認し教室へと向かった。