今日は入学式。
早めに出て桜の景色を眺めようかと思っていたのに、道に迷ってしまった。
「どうしよう…」
そう呟きながら歩いてると、
「どうしたんだ?」
誰かが私に声をかけてきた。
声の本人は、金髪でピアスをつけてて、……ヤンキーだった。
「おまえ、北高だろ?なんでこっちの方の向かって歩いてんだよ」
「み…道に迷ったんです…っ」
「ほら、行くぞ。早く行かねーと遅刻しちまうぞ」
そう言って彼は私の手をひいて、学校まで送ってくれた。
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