GIVE IN TO ME


 そしてなぜか今私の横に座っているのは、いつもの金髪ではなく…




「…」





 ひたすら無言の黒髪だ。





 私も何もしゃべらないし、しゃべる気もおこらないから別にいいんだけど。





「…」






 1番気まずいのは運転手じゃないんだろうか。




 と思ったけど、赤毛の運転手は真剣にハンドルを握ってる。




 
 多分、夢羽という男と一緒に生活しているあたり、黒髪もけっこうお偉いさんなんだろう。