ボーダーライン

ゆっくりと横を見て恐る恐るシーツを捲る。



「…やっぱりいた。」



捲り上げたシーツの下にはスースーと寝息をたてる裸の男。



「はぁ〜…」



失った自分の記憶に溜め息をつきながら
のそのそとベッドから出てバスローブを羽織る。


冷蔵庫からミネラルウォーターを出して一気に飲み干した。


昨日のアルコールのせいで喉が乾き切っている。