「あの「俺の話しからでいい?」
蓮は勝手な人・・・。
「・・・うん」
何だろう・・?
「もう会うのやめようぜ。メールも電話もしてくるな。迷惑。これで俺の話しは終わり。お前の話しは?」
蓮の話は一気に話して終わってしまった。
蓮はスッキリしたのか、今度は早く帰りたいみたいな顔をしてあたしを見る。
でも、あたしはまだ現実が理解できてなくて、ただ蓮を見つめることしかできないでいた。
「なに見てるんだよ。お前も早く話ししろよ」
「・・・るの?」
「は?聞こえね―よ」
「あたしたち別れるの?」
今度は聞こえる様な声ではっきりと言った。
「別れるもなにウッ・・・お、おまっ」
「大丈夫だよ、蓮。あたしも後で行くから」
「ウッ、ハァハァハァ。クッ・・なんで・・」
あたしはカーペットの下に隠していた包丁をいつの間にか取って
蓮の腹を刺していた。
意識はなかった。
体が勝手に動いていた。

