あーこれはこける〜。

なんて冷静に思っていると
不意にお腹に腕が。


「ぎゃっ」

えっちょっと!

「っと危ないな」


「先生!びっくりするじゃん!
こける覚悟バッチリだったのに」

し、しかも
先生の手がまだお腹に!

「こける覚悟バッチリって
そんな覚悟いらねぇよ…」


先生はちょっと笑いながら
お腹から腕を離した。


先生の温もりが遠のく。


気づくと私は、
先生の手を掴んでいた。