ヒミツの恋の方程式




あ―…


さっきのあの言葉。


『首の傷が痛くなってきちゃったの。
だから、保健室…
連れて行ってくれるかな?』


聡ではなく、黒あくまに頼んだのって…


もしかして、間違いだった?


保健室の丸い椅子に腰掛けながら、ちょっとだけ首を捻る。


でも――…


あの場から早く離れたかったし、“彼氏”ってことになってる黒あくまに頼むのが自然なハズ。


聡に頼むほうが、よっぽど不自然。


だから、あたしのとった行動は間違っていない。


そのことによって、あたし達の“秘密”は、守られたわけだし。