「ゃ…。
ダメだよ…。
聡…
こんなとこで…」



細い拒否の声を出したあたしに、



「いくらオレ達の関係がヒミツだからって…。
オレ、もう、我慢できない」


聡はスッと目をふせ、腰を折るようにして、綺麗な顔を近づける。


「ダメ…だよ。
みんなにはヒミツなんだから…」



そう…


どうして彼氏でもない黒あくまに、彼氏のフリなんかしてもらってるかというと…



あたし達の関係が、みんなにヒミツ…だから。