ヒミツの恋の方程式

「雫、可愛い…」


肌と肌をくっつけながら、聡があたしをくるむように背中に手をまわし、片手であたしの髪を撫でる。


その手の感触にホッとする自分に――…


あたしは、瑣末の戸惑いを感じた。


だって、あたし――…


「雫の男嫌い、少しは治った?」


「…え?」


「だって、こんなベッドの上でさ?」


「…」


「おとなしく、男に抱かれてる」