ヒミツの恋の方程式

「え!?
ちょっと…
聡っ!?
――んんっ…」


はだけたシャツの間。


初めての肌と肌との触れあいは、


「…っ…」


思ったよりも、とっても熱くて。


でも、それでいて――…


「雫、案外従順だな」


――妙な安心感に包まれていた。


だから、1階に親がいるってわかってても、


「あーあ、雫。
“もっと”って顔してる」


不思議と嫌な気分にはならなかった。