ヒミツの恋の方程式

「雫が大きな声を出すと、親にバレるよ?
オレ達の関係。
でも、そんなの、お互い困るでしょ?」


口ではそんなことを言いつつも、聡は全く困るそぶりもなく、余裕の態度であたしのシャツに手をかける。


「え?
なに!?
やっ…」


隠す暇もなく、スッと横にずらされたシャツ。


さいわい、ボタンを全部はずされたわけじゃなかったから、全開っ!ということにはならなかったけど――…