ヒミツの恋の方程式

そんなあたしの言葉なんか聞く耳を持たず、


「んんっ…」


聡は強引にあたしの唇を奪う。


「おまえは誰のものなのか。
きっちり――…
この体に教えてやらないとな?」


サラサラとこぼれた茶色の髪をかきあげ、


「でも、こっから先は。
声出すの禁止」


その手をあたしの口にあてる。