ヒミツの恋の方程式

「障害があるほうが燃える。
違うか?」


黒あくまはメガネをポケットにさし、あたしのあごに指をかけた。


「だから、嫌だと言うわりに、心の底では望んでる」


「…?」


「俺に泣かされること、も」


「ち…違っ…」


「んじゃ、どうして、この状況で逃げねぇの?おまえ」


「…っ」


「逃げようと思えば、逃げれるだろ?」


黒あくまは、あたしのあごにかけた指に力をこめた。


「逃げたくねぇのを、認めろよ」