ダメだ。
2人ってことを意識して上手く話せない。
それになんだか、心なしか機嫌が良かったような気がするし。
しかも!!お兄ちゃんに褒められたし!!
うっわぁ〜。
生きてて良かったぁ。
今日ほど、そう感じたことはない。
こんなことなら、毎日お風呂溜めるよ。
お兄ちゃんに褒めてもらえるなら、何だってする。
パシリだって、なんだってするんだから。
……だから、私を見てよ。
お願いだから、私のことを好きになってよ。
「……なんて、無理に決まってるのに」
お兄ちゃんまでおかしな道に連れ込んじゃいけない。
こんな想いは私だけで良い。
この想いは、ずっと、いつまでも自分の胸にしまっておくって決めたんだ。


