だけど、実際演奏を聴いてみて、前言撤回した。


すっげーかっこよかったから。



キラキラキラキラ輝いて、すっげーかっこよかった。


すっごく楽しいって顔をしてて、すげー4人の音を合わせたら無敵だと思った。


時間が止まったような空間で、麻緋の声はやけに心の奥底に届いてきて、これでもプロじゃないのかって疑うくらい。



CD出して金取れるくらいだと思うけど、4人はまだまだだって思ってて、なんかそうやって思ってることもまたかっこよかった。



拓斗さんは特に普段は明るくてお調子者なイメージで、俺とだってフレンドリーに接してくれて、でもどこか頼りがあって、麻緋を守らなくちゃって昔から思ってたから、逆に甘えられる存在の拓斗さんは俺にとって兄のようだった。