仲間がいた安心感。
同学年だとそれが感じられる。
「じゃー、私も蒼と同じところいこうかな」
「美容師だぞ?」
「美容師?かっこいいじゃん」
「そんなんで進路決めていいわけ?」
なんて俺が偉そうに言えるわけでもなく。
夢とかなかったらこんなにくすんでるんだな。
その女子を見てると自分を見てるようで、麻緋との世界の違いに改めて気付かされた気がした。
「何でも良いから書けって言われたし、何でもいいから書いてみようと思って」
「ふ~ん」
「あっ、そうだ。
蒼、今日暇?部活もうないんだし暇でしょ?遊びに行かない?」


