汚レ唄




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「ねぇ、蒼?進路決まった?」

とある朝、同じクラスの女子が話しかけてきた。




「ん~?一応」

「いいなぁ。私、まだ決まってないんだよね」

「そーなんだ」



一緒だ。




「紙、提出しなかったら呼び出しくらってさ。
『何でもいいから書け』って言われたんだけど、何でもいいならかく必要なくない?」

「んー、そーだな」

「蒼はなんて書いたの?」


「専門学校」

「へぇ。やりたいことあるんだ。いいね」

「別にそーでもないよ」